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G71日目「平和公園が核保有国らに占有される違和感」(高橋悠太)

カクワカ広島 / 一般社団法人かたわらの高橋悠太です。G7広島サミット 1日目終了を受けて、感じたことを簡単にまとめました。



1日目終了を受けてのコメント 5/19、夕方の記者会見で以下のようにコメントさせていただきました。 お集まりいただき、ありがとうございます。カクワカ広島の高橋悠太です。「カクワカ広島」は、10~40代の市民1人1人が、核兵器禁止条約へのスタンスを聞きに行く活動です。


今朝、首脳が平和公園の訪問中、私は平和公園周辺を歩いていました。厳戒態勢で市民は締め出されてしまいました。核が使われた場所が核保有国によって占有されてしまったようでした。気持ちの悪さを感じていました。広島は再び、平和を訴えるアピールの場として、利用されてしまったのです。ゼレンスキー大統領の訪問も誤ったメッセージを発することになるでしょう。「ウクライナを広島のようにしないためには、今以上の核抑止が必要だ」というメッセージです。


市民が関与できないことは、核政策の決定過程そのものを示しているようでした。核政策には、ほんの一部の人々しか参加することはできません。市民も置き去りにされています。ただ、日本で市民と言った場合には、残念ながら中年の男性が多数を占める場合もあります。そうなると政治決定の場でも、市民社会の中でも、特に女性や若い世代、当事者など、これまで議論の席に着くことができなかった人の関与の権利を確保することが重要です。ですから、核軍縮を進めるためにこそ、ジェンダー平等など様々な努力が必要になるです。核の問題は人権の問題です。


そういうわけで、市民の存在を示して、核政策の決定を構成する一員でることを伝えるために、市民社会コアリションなど結成し、結束しました。


今朝、資料館の中で、何が行われたのかはわかりません。どれほど非人道性について認識したのか。それは私たちは共同宣言や、首脳の1人1人の言葉を注目しましょう。また、核のない世界と言うからには、少なくとも現状の核政策の再検討が必要です。政策が変わらなければ、広島で開催した意味はありません。G7には、核兵器禁止条約にオブザーバー参加したドイツも含まれます。終了後に、再検討の実施が示されることを望みます。ありがとうございました。

ゼレンスキー大統領の来広は何を意味するのか


さらに、ゼレンスキー大統領の来日は何を意味するのでしょうか。「ウクライナを広島のようにしてはならない。ロシアを非難し、核の不使用を継続する。現状では、核に対抗するためには核の抑止が必要なんだ」。それを示すものになるでしょう。誤ったメッセージが発されてしまいます。それは言葉で示さずとも、広島の地に、ゼレンスキー大統領、岸田首相、バイデン大統領らが立つ、その画が生明確なメッセージとなるでしょう。 さらなる軍事支援を依頼するとも考えられます。そうなれ


ば、ロシアへの非難がさらに強化されるでしょう。広島は、軍拡の結束を示すために選ばれた場所なのでしょうか。 あらゆる核の保有がリスクである、という立場に立たないと現状は変わりません。大きなチャンスを失ったとも言えます。







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