【開催報告】ノーベル平和賞受賞1周年 被爆80年シンポジウム「核兵器も戦争もない世界を求めて」開催しました
- 高橋悠太

- 10月11日
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更新日:25 分前
みなさん、こんにちは!
一般社団法人かたわら・伊藤咲夢です。
10月11日 被爆戦後80年シンポジウム「核兵器も戦争もない世界を求めて」開催しました。当日は会場(有楽町朝日ホール)に300名、オンラインで50名の方にご参加いただきました。参加者の皆様、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
朗読劇「そこに声があれば~今、未来に~」 は、被爆者の問題や、被団協の取り組みを知る入り口になるものの作成を目指しました。リレートークは、未来へつなぐ決意を、参加者の皆さんとともに確認するものです(弊法人から高橋悠太が登壇しました)。ホワイエには、戦争経験者と語るスペースや、平和の取り組みに参加する一歩を応援するための活動紹介展示や相談ブースが設けられています。実行委員会団体一覧はこちら。

10月11日は、ノーベル平和賞の受賞決定から1年にあたります。日本被団協からの呼びかけにより実行委員会が設置され、弊法人も事務局団体として参加しました。開催の経緯などについて、当日のリーフレットに事務局団体を代表して寄稿しました。
「はじめに」開催によせて 事務局団体・一般社団法人かたわら 高橋悠太 本日は「核兵器も戦争もない世界を求めて~記憶を受け継ぎ未来へ~ノーモア・ヒバクシャ」にご参加いただき、ありがとうございます。開催に向けた議論がはじまったのは約1年前です。2015年、日本被団協が呼びかけ、被爆70年シンポジウムが開催されました。今回も、日本被団協からの呼びかけにより実行委員会が設置されました。そこには29の団体(うち、事務局団体10団体)が集っています。私も含めて、10年前にはいらっしゃらなかった団体も含まれています。日本被団協の濱住治郎事務局長は、常々「今回の企画の中で、独自の感性や能力を持っている若い世代と協働できて嬉しい。多様な団体の協力によって成り立っている」とおっしゃっています。私たちの方が、被爆者の皆さんの嬉しい言葉に、背中を押される気持ちです。 「『継承』と簡単に言うけれど、何をもって継承なのか」。 栗原淑江さんの問いに、事務局会議は静まり返りました。半世紀以上、被爆者運動に携わり、現在はNPO「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」事務局を務める、彼女にはフワフワと飛び交う「継承」という言葉が、真に被団協が望むものと合致していないと映ったのでしょう。実行委員会に集う私たちは、1年間、この大きな問いに向き合ってきました。 来年被団協結成70年を迎えます。戦後、プレスコードにより被爆者が放置された10年。日本被団協はその後の無策と向き合って国の責任を明らかにし、核兵器の廃絶を訴えてきました。そうした被爆者運動の軌跡を学び、今を生きる私たちに何ができるか、考える場にしたいと考えています。 本日の朗読劇は、被爆者の問題や、被団協の取り組みを知る入り口になるものの作成を目指しています。リレートークは、未来へつなぐ決意を、参加者の皆さんとともに確認するものです。ホワイエには、戦争経験者と語るスペースや、平和の取り組みに参加する一歩を応援するための活動紹介展示や相談ブースが設けられています。ぜひお立ち寄りください。このシンポジウムが、政府の戦争被害受忍論の立場を克服し、核なき世界をともにつくる一助になれば幸いです。
弊法人は、参加者の皆さんに、第五福竜丸をイメージした船の背景に人型のメッセージを記入いただく、「平和への航海」メッセージエリアの企画・運営を担当しました。皆さんの思いが目に見えて、数も可視化され、励まされる思いでした。


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多数のメディアで報道されました。
以下、朝日新聞記事より。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞決定から1年となった11日、「核なき世界」をめざすシンポジウムが東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開かれた。約300人が参加し、被爆の記憶を次世代に引き継いでいこうと訴えた。
日本被団協など約30団体でつくる実行委員会が主催した。「核兵器も戦争もない世界を求めて~記憶を受け継ぎ未来へ~」と題し、継承をテーマにした朗読劇が披露され、大学生や国際NGOの代表らがリレートークを行った。
田中熙巳代表委員は「これまでの運動の締めくくりではなく、これからの運動の決意の集まりになったと思う」と語った。
中国新聞「被爆80年 被団協など集会 来月都内 惨禍伝え 運動継承目指す」
時事通信社 「被団協などが被爆80年イベント」
NHK「被爆80年に向け「核兵器も戦争もない世界を」シンポジウム」








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